休日を楽しむ「農家ライダー」

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 奈井江町茶志内の農家・川筋宏良さん(68)は、休日に農業者を中心としたオートバイ仲間と北海道内を駆け巡っている。7月上旬には9人で北見市常呂町まで往復550キロを走破した。
 川筋さんは水稲7ヘクタールやミニトマト0.5ヘクタールなどを栽培する。指導農業士で「Farmer riderクラブ」の会長だ。
 2015年ごろ、数人の農業者と「オートバイに乗って美味しいものでも食べに行かないか」と話したことがきっかけでオートバイに乗るようになった。
 その頃は町内の農家同士のつながりはあっても、誰がオートバイに乗るのかまではわからなかった。
 次第に話を聞きつけた人が仲間に加わり、毎回10名ほどが参加する。若い頃から免許を持っていた人がほとんどだが、仲間に入るために二輪免許を取得した人もいる。
 メンバーは農業者を中心に20代から70代と幅広く、JA職員や会社員もいる。そのためツーリングは土曜日か日曜日に設定し、日帰りが基本。
 最も重要なことは安全運転。メンバーには70歳の人もいるので、スビートの出し過ぎはご法度。スピードを出し過ぎる人はご遠慮いただいている。
 ツーリング中は休憩時に次の休憩ポイントを決め、無理に固まって走らない。天候を見ながら計画するが、急遽行き先が変わることもたびたびある。
 川筋さんは「走行中、目につくのは作物の生育状況や大型農業機械。休憩中にトラクターや作業機の大きさなどが話題に上ることが多い」と話す。
 オートバイを通じて、世代を超えたつながりと親睦を図るのが目的のグループ。一緒に走りたい人は川筋会長まで。

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