児童とトウモロコシ栽培 皆で楽しい思い出を

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 JA新すながわ青年部は、奈井江町の奈井江小学校でポップコーン作りのためのトウモロコシ栽培を行っている。同町は農村地帯で、青年部は町内の保育園で野菜にちなんだクイズ大会や米ドンを作りなどの食育活動を行っている。
 「小学生を対象に活動できないか」という部員の声を受け、2019年から小学2年生を対象にしたトウモロコシ作りに取り組んだ。春の種まきから収穫までを児童と一緒に行い、農産物の生育について学んでもらうことが狙いだ。
 校内の約40㎡の畑で耕起や種まき、防除、収穫作業を行う。児童は種まきと日ごろの草取り、水やり、収穫作業を手伝う。児童に自分の名前の札を立ててもらい、どこに植えて、どのくらい成長するかをわかるようにしている。
 最初の年の10月中旬、児童はトウモロコシを楽しそうに収穫した。ポップコーンを作るためには長期間の乾燥が必要なことから、代わりのトウモロコシで対応した。
 20年は新型コロナウイルスが拡大したことからポップコーンの制作は中止した。事業は進まないが、子どもたちのために、部員たちは取り組みに力を入れている。
 同青年部の中野希望部長は「食べ物を大切にする心を持ってもらえるよう取り組んでいきたい。コロナ禍で、学校行事などが中止、縮小される中で少しでも楽しい思い出にしてあげたい」と語る。

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