特別栽培米生産組合などは3月12日、水稲栽培向け水管理支援システム「水田センサー」の新アプリ説明会を奈井江町の同JA奈井江支所で開いた。拓殖大学北海道短期大学田中英彦副学長を講師を務め、生産者ら16名が効率的な水田管理を学んだ。
水田センサー「Paddy Watch」(パディウォッチ)は、水田に設置すると水位や水温、土壌温度を自動で計測され、水の見回り回数や時間を削減できるシステム。このテータを活用して適切な水管理をすることで、収量や食味に影響する高温登熟による品質の低下を防ぐことも可能になる。
説明会では新アプリ「Field Watch2」(フィールドウォッチ2)が紹介された。自動収集して蓄積されたデータを、パソコンやスマートフォンなどを使い手軽に確認できる。また「ゆめぴりか」の移植日と移植葉数を入力すると、幼穂形成期の予測ができ、水管理指標がアプリでグラフ化されて管理が簡単になるという。
田中副学長は、「今後は『ななつぼし』のデータも採取し、両品種での実用化を期待したい」と話した。