空知管内JA新すながわの特別栽培米生産組合とゆめぴりか生産協議会は6月28日、合同で幼穂形成期の確認と生産技術現地栽培講習会を奈井江町のJA施設で開きました。
空知農業改良普及センターの竹原普及員やJA職員が約60人の生産者が持参した幼穂形成期を迎えている稲株の状態を確認し、今後の生育管理についてアドバイスしました。
竹原普及員は「活着後の低温・強風で生育が遅れるも、6月下旬の好天で分けつが進み茎数が増え、例年より若干進んでいる。今後は出穂までは水深・水温を保つことが重要になる。また、出穂後に異常高温が続きそうな場合は、銅割れ粒や白未熟米の発生軽減に向け、かけ流しにより稲全体の温度を低下させる対策をしてほしい」と説明しました。
研修会に参加した拓殖大学北海道短期大学の田中英彦学長は「稲の生育は気温の影響が大きい。幼穂期から出穂期までは水温と気温に注意することが大事だ」とアドバイスしました。
稲株を持ち込み研修会に参加した奈井江町厳島地区の千徳信行さん(64)は「稲の生育は予想より進んでいると感じる。今後は深水管理と灌断灌水、出穂後のかけ流しなど水の管理を徹底していきたい」と話しました。