JA新すながわ女性部の「冬だけ手芸部・あぐりは、新型コロナウィルスの感染者や医療従事者への偏見をなくす運動「シトラスリボンプロジェクト」に賛同し、手作りのリボン1000個を役職員や奈井江町などに送った。
プロジェクトは、コロナ禍で生まれた差別、偏見をなくし、住みやすい社会を目指して愛媛県内の有志が始めた。
愛媛特産のかんきつにちなみ、シトラス色のリボンや専用のロゴを身に着けて「ただいま」「おかえり」の気持ちを表す活動だ。リボンやロゴで表現する3つの輪は、「地域」「家庭」「職場(もしくは学校)」を意味する。
テレビで活動を知った手芸部は、自分たちも実践しようと役員に提案。奈井江支所女性部の集まりで運動の趣旨を説明して部員8名が、約10日間で1000個を制作し町内各所に配布した。
手芸部は女性部有志が冬の農閑期に集まり、「つるし雛」や「布バック」などを作る。中野光子部長は「材料の調達が難しかったが、いろいろ代用した。多くの人がこのプロジェクトの思いを共有してほしいと話す。
佐々木孝一組合長は「コロナは私たちの生活に大きな影響を与えている。医療崩壊が危惧され、偏見や差別も起きている。女性部の皆さんの今回の行動は協同組合運動の原点に通じる。役職員をはじめ利用者にも配布して協力したい」と語る。