自動操舵で省力化

農業関連

 奈井江町茶志内の高柳修一さん(62)は16日、初めて自動操舵の田植機を使って田植えを始めた。高柳さんは妻哲子さん(63)ら家族で水田25ヘクタール、小麦14ヘクタールを栽培する。
 この日は娘の夫である山田真也さん(40)らと4月18日に播種した「ななつぼし」を植え付けた。今年、田植機に全地球衛星測位システム(GNSS)の位置情報を利用した自動操舵を導入。そのため、現在はハンドル操作などの調整をしながらの作業だ。
 自動操舵に必要な機器の購入などは先に導入した農家の指導を受けた。費用は約130万円と大手メーカー製に比べて半額以下。
 修一さんは「自動操舵が順調に動くと運転手は苗補給と植え付け確認に専念できるので作業が楽になる」と期待する。
 トラクターには農機具メーカー製の自動操舵システムを導入しており、山田さんは「耕起をはじめ、サブソイラーにも使った。肥料はまきむらがなく、特に代搔き作業は疲労感が少なく導入の価値はある」と語る。

春香先生
春香先生

 田植機の運転にはおおきく分けて3つの仕事があります。ひとつは「しっかり苗を植えること」、つぎに「植える苗を田植機に補充すること」。植え残しがあると収量に影響するので、植え付け状況を監視する必要があります。最後は真っ直ぐに植えること。まあ、多少曲がっても収量には影響せず、他の人に見られたら恥ずかしいだけです。

 田植機を運転する人はこのように神経を使いながら操作します。自動操舵を導入すると、「真っ直ぐ植える」からは解放され、植え付け作業に専念することができます。

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